不動産基礎知識
2026年07月04日

「もう少し待てば家は安くなりますか?」住宅購入を考えている方から一番多いご質問です。

 

「住宅購入のタイミングっていつがベストなの?」 「不動産価格はもっと下がる可能性があるのかな」

住宅購入を検討している方が抱える、定番の疑問。 より良い条件で念願のマイホームを手に入れたいという思いから、価格動向にはとても敏感になります。 特に「もう少し待てば安くなるか」という疑問を持つ方は、少なくありません。

本当に価格が下がるのか、不動産市場の裏側をご存じですか? この記事では、住宅の価格動向と購入のタイミング、ローン金利などについて詳しく解説します。 最後まで読むことで、住宅購入に関する判断材料が増え、より賢明な選択ができるようになるはずです。

もう少し待てば安くなりますか?

「もう少し待てば家は安くなりますか?」という質問は、住宅購入を考える方から一番多く寄せられるものです。住宅市場の動向が気になる状況。答えを求める気持ちは理解できます。

家を購入するという決断は、多くの人にとって人生で一番大きな買い物。だからこそ、最適なタイミングで購入したいという思いが強くなるのも無理はありません。

しかし、家の価格は、景気や政策、地域の需要など多くの要因に影響されるもの。価格が下がる保証はどこにもないのが現状です。「もう少し待てば安くなる」という期待を抱きがちですが、注意が必要です。

住宅市場は予測が難しい。価格がピンポイントで下がるタイミングを計るのは非常に困難です。過去のデータでは、長期的な低金利政策や都市部での人口集中によって価格が上昇傾向にある時期もありました。

したがって、「もう少し待てば家は安くなりますか?」という問いに対する答えは簡単には出せないのが現実です。

住宅購入を考える方から一番多い質問

「尾崎さん、住宅ローンの金利も上がっていますし、もう少し待てば家は安くなりますか?」

ここ一年ほど、このご質問をいただく機会が本当に増えました。

土地をご案内している時。

住宅購入のご相談を受けている時。

あるいは住宅ローンの事前審査を進めている時。

お客様が少し言いづらそうに、でも気になっている様子で聞かれることがあります。

確かに、最近は不安になるニュースが続いています。

住宅ローン金利が上がった。

建築費が高くなった。

土地価格も上昇している。

毎日のようにそんな話題を目にすると、

「今は買わずに様子を見た方がいいのでは。」

そう思うのは当然だと思います。

何千万円という買い物です。

少し待つだけで何百万円も安くなる可能性があるなら、誰だって慎重になります。

実際に私がお客様の立場でも、同じことを考えると思います。

だから私は、このご質問を決して軽く考えません。

住宅購入を考えている方なら、一度は頭をよぎる疑問だからです。

その質問に、私はすぐ答えを出しません

では、お客様から

「待った方がいいですか?」

と聞かれた時、私は何とお答えしているのでしょうか。

実は、すぐには答えを出しません。

「今が買い時ですよ。」

とも言いません。

「しばらく様子を見ましょう。」

とも言いません。

最初にお聞きするのは、別のことです。

「どうして今、家を探そうと思われたのですか?」

お子さんが小学校へ入学するからでしょうか。

今のアパートが手狭になったからでしょうか。

ご結婚を機に新生活を始めるためでしょうか。

親御さんの近くへ住み替えたいのでしょうか。

住宅購入には、それぞれ理由があります。

そして、その理由はご家族によって違います。

だから私は、不動産価格や金利だけを見て「買った方がいい」「待った方がいい」とはお答えしません。

まずは、そのご家族がどんな暮らしを思い描いているのかをお聞きします。

実は、そのお話の中に答えが見つかることが少なくないからです。

「買う人が減れば価格も下がる」は本当なのか

「もう少し待てば家は安くなりますか?」住宅購入を考えている方から一番多いご質問です。 多くの人は、買う人が減れば価格が下がると考えるかもしれません。 これは供給と需要の関係に基づいているため、一般的には自然な考え方です。

しかし、不動産市場は他の市場と比べて特異な要素が多く、単純に買う人が減ったからといって価格が下がるわけではありません。

この疑問について詳しく見ていきましょう。

そう考えるのは自然なこと

最近のニュースでは、

「住宅ローン金利が上昇」

「住宅価格の高騰」

「建築費の値上がり」

という話題を目にしない日はありません。

そうすると、

「価格が高くなれば買う人は減る。」

「買う人が減れば、不動産価格も下がる。」

そう考えるのは、ごく自然なことです。

スーパーの商品でも、洋服でも、自動車でも、売れなければ値下げされることがあります。

需要が減れば価格が下がる。

経済の仕組みとしては間違っていません。

では、不動産も同じなのでしょうか。

私は25年以上、静岡市で不動産売買のお手伝いをしてきましたが、不動産は少し事情が違うと感じています。

でも不動産市場は少し違います

不動産は、一つとして同じものがありません。

同じ静岡市でも、

駅まで徒歩10分の土地と20分の土地では違います。

南向きと北向きでも違います。

道路の幅や土地の形でも違います。

学区や周辺環境でも評価は変わります。

つまり、「静岡市の土地」という一つの商品があるわけではないのです。

例えば、

「○○小学校区限定で土地を探しています。」

というお客様がいらっしゃったとします。

その学区で売り物件が一件しかなければ、価格だけで比較することはできません。

また、売主様も

「希望価格で売れないなら、今は売却を見送ろう。」

という判断をされることがあります。

スーパーのように、「今日中に売り切らなければいけない」という商品ではないからです。

そのため、

「買う人が減ったから、すぐに価格が下がる。」

という単純な市場にはなりにくいのです。

もちろん価格を見直す物件もあります。

しかし、それはすべての不動産に当てはまるわけではありません。

だから私は、お客様から

「待てば安くなりますか?」

と聞かれた時、

「そうとも言えません。」

とお答えしています。

不動産市場は、ニュースで見るよりずっと複雑だからです。

なぜ価格は思ったほど下がらないのか

ここまで読むと、

「それでも買う人が減れば、やっぱり不動産価格は下がるのでは?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん、市場の状況によって価格が下がることはあります。

実際に売却価格を見直す物件もありますし、以前より購入しやすくなるケースもあるでしょう。

ただ、私は長年この仕事をしてきて、

「買う人が減った=価格が下がる」

という単純なものではないと感じています。

その理由を、現場で感じていることも交えながらお話しします。

土地は急に増えない

不動産と一般の商品との大きな違いは、供給量です。

例えば、お米や家電製品であれば、生産量を増やしたり減らしたりできます。

しかし土地は違います。

人気がある地域だからといって、新しく土地を増やすことはできません。

静岡市でも、

「この地域で家を建てたい。」

「この学区で探したい。」

というご相談をいただくことがあります。

ところが、そのエリアで売りに出ている土地が数件しかなければ、購入を希望する方が多少減ったとしても、すぐに価格競争になるとは限りません。

むしろ売り物件が少ないため、条件の良い土地は比較的早く買い手が決まることもあります。

土地は世界に一つしかありません。

だからこそ、不動産価格は「買う人の数」だけでは決まらないのです。

売主も「今は売らない」という選択ができる

もう一つ、不動産市場には特徴があります。

それは、売主様にも選択肢があるということです。

例えば、急いで住み替えをしなければならない方であれば、価格を見直して早期売却を優先することがあります。

一方で、

「急いで売る理由はありません。」

「希望価格で売れないなら、もう少し様子を見ます。」

という売主様も少なくありません。

実際に私が売却相談を受ける中でも、このようなお話は珍しくありません。

つまり、買う人が減ったからといって、売り物件が市場にあふれるわけではないのです。

売主様が売却を見送れば、市場に出回る物件数も増えません。

この点は、一般の商品と大きく違うところです。

だから私は、お客様から

「これから価格は下がりますか?」

と聞かれても、

「売る方の事情もありますので、一概には言えません。」

とお答えしています。

建築費は今も高いまま

もう一つ忘れてはいけないのが、新築住宅の価格です。

ここ数年、建築資材や設備機器、人件費などの上昇により、新築住宅の建築費は以前より高くなっています。

住宅会社の担当者とお話ししていても、

「以前の価格で家を建てるのは難しくなりました。」

という声を耳にすることがあります。

もし新築住宅の価格が高いままであれば、

中古住宅や土地との価格差も大きくは変わりません。

そのため、中古住宅や土地だけが急激に値下がりするとは考えにくい場面もあります。

もちろん、今後の経済情勢によって市場は変わります。

しかし現時点では、

住宅価格だけではなく、建築費や資材価格も含めて考える必要があります。

だからこそ、

「もう少し待てば安くなるはず。」

と決めつけるのではなく、さまざまな要素を総合的に見ながら判断することが大切だと私は考えています。

価格より気になるのは住宅ローン金利です

ここまでお話しすると、

「結局、価格はあまり下がらないということですか?」

と聞かれることがあります。

私がお伝えしたいのは、そういうことではありません。

価格が下がる可能性はあります。

逆に上がる可能性もあります。

未来のことは誰にも分かりません。

ただ、一つだけ言えることがあります。

住宅を購入する時に、本当に大切なのは物件価格だけではないということです。

私は住宅購入のご相談を受ける際、

価格と同じくらい、住宅ローン金利についてお話しするようにしています。

なぜなら、購入後の家計に影響するのは、毎月の返済だからです。

100万円安くなっても意味がない場合がある

例えば、4,000万円の住宅が3,900万円になったとします。

「100万円安くなったなら待って良かった。」

そう思われるかもしれません。

もちろん、価格だけを見ればその通りです。

しかし、その間に住宅ローン金利が上昇していたらどうでしょうか。

借入額や返済期間によって結果は変わりますが、金利が上がることで支払う利息が増え、総支払額では思っていたほど差が出ないことがあります。

場合によっては、

「物件価格は下がったのに、毎月の返済額はほとんど変わらなかった。」

というケースも考えられます。

だから私は、お客様とお話しする時、

「価格だけで判断しない方がいいですよ。」

とお伝えしています。

住宅購入は、値札だけを見て決める買い物ではないからです。

本当に見るべきなのは毎月の返済額

住宅を購入する時、

「いくらの家を買うか。」

に目が向きがちです。

もちろん、それはとても大切です。

しかし、それ以上に大切なのは、

「その返済を無理なく続けられるか。」

ということではないでしょうか。

住宅ローンは、10年では終わりません。

20年、30年、場合によっては35年という長い期間、お付き合いしていくものです。

その間には、お子さんの進学や車の買い替え、転職や定年など、さまざまなライフイベントがあります。

だからこそ、私は価格だけでなく、

毎月の返済額。

ボーナス返済の有無。

将来の家計とのバランス。

こうしたことも一緒に考えながら、ご提案するようにしています。

実際、お客様と資金計画を立てていると、

「この価格なら買える」ではなく、

「この返済額なら安心して暮らせそうですね。」

というお話になることが少なくありません。

住宅購入は、家を買うことが目的ではありません。

その家で安心して暮らし続けることが、本当の目的だと私は思っています。

静岡市でも「二極化」が始まっています

ここまでは全国的な話をしてきました。

では、静岡市はどうなのでしょうか。

私は静岡市で25年以上、不動産売買のお手伝いをしてきましたが、最近特に感じることがあります。

それは、

「同じ静岡市でも動き方がまったく違う」

ということです。

実際、静岡県全体の住宅地の地価はおおむね横ばいですが、住環境や利便性の良い地域では需要が堅調で、地域ごとの差がよりはっきりしてきています。

だから私は、お客様へ「静岡市の相場はこうです」と一括りでお話しすることはありません。

今の市場は、「静岡市」という大きな単位ではなく、一つひとつの地域で動き方が違う時代になっているからです。

人気エリアは価格が落ちにくい

例えば、

駅まで徒歩圏内の住宅地。

生活利便施設が充実している地域。

人気の学校区。

こうしたエリアでは、今でも購入希望者からのお問い合わせが続いています。

「この地域限定で探しています。」

というご相談も珍しくありません。

そのため、金利が上がったからといって、すぐに価格が大きく下がるとは限りません。

もちろん、以前のように売り出してすぐに決まる物件ばかりではありません。

購入を検討される方は慎重になっています。

しかし、条件の良い不動産は、今でもしっかり比較・検討されたうえで購入されています。

一方で、条件によっては売却まで時間が掛かる物件もあります。

つまり現在の静岡市では、

「上がる・下がる」

ではなく、

「選ばれる不動産」と「時間が掛かる不動産」

の差が以前より大きくなっているように感じます。

これが私の考える「二極化」です。

価格ではなく条件で選ばれる時代

数年前までは、

「新築だから。」

「価格が安いから。」

という理由で購入を決める方も多くいらっしゃいました。

しかし最近のお客様は、本当によく調べています。

ハザードマップ。

前面道路。

土地の形。

周辺環境。

スーパーや病院までの距離。

通勤時間。

学校区。

一つひとつ確認したうえで、

「この家なら安心して暮らせそう。」

という判断をされています。

つまり、価格だけでは選ばれない時代になってきたということです。

だから私は、売却をご相談いただくお客様にも、

「価格だけで勝負する時代ではありません。」

とお話ししています。

その不動産の魅力を正しく伝えること。

そして、その魅力を必要としている方へ届けること。

これまで以上に大切になってきていると感じています。

「今は買い時ですか?」と聞かれたら私はこう答えます

このコラムの最初にご紹介した、

「もう少し待てば家は安くなりますか?」

というご質問。

最後に、その答えをお伝えしたいと思います。

実は私は、この仕事を始めてから一度も、

「今が絶対に買い時です。」

とお伝えしたことはありません。

逆に、

「今は買わない方がいいです。」

と断言したこともありません。

その理由はとてもシンプルです。

未来は誰にも分からないからです。

住宅ローン金利がどうなるのか。

住宅価格がどうなるのか。

土地価格がどう動くのか。

それを正確に予測できる人はいません。

だから私は、お客様に相場を予想していただくのではなく、「そのご家族にとって今がどんなタイミングなのか」を一緒に考えるようにしています。

今が買い時とは言いません

住宅購入は人生の中でも大きな決断です。

だからこそ、不動産会社から

「今しかありません。」

と言われると、不安になる方もいらっしゃるでしょう。

私は、そのようなお話はしません。

もちろん、条件の良い物件に出会えば、

「この物件は早めにご判断された方がいいかもしれません。」

とお伝えすることはあります。

しかし、それは市場全体の話ではなく、その物件の話です。

「今」という言葉だけで住宅購入を勧めることはありません。

でも待った方がいいとも言いません

では、

「それなら待てばいいですね。」

ということでもありません。

待つという選択にも、メリットとデメリットがあります。

希望していた物件が売れてしまうかもしれません。

お子さんの入学時期に間に合わないかもしれません。

住宅ローン金利がさらに変動する可能性もあります。

つまり、「待つ」ということも一つの判断なのです。

だから私は、

「待つことが正解です。」

ともお伝えしません。

住宅購入は、前へ進む判断も、少し様子を見る判断も、それぞれ理由があれば間違いではないと思っています。

家族のタイミングは相場より大切です

私が住宅購入のご相談で一番大切にしているのは、ご家族の暮らしです。

お子さんが小学校へ入学する。

今のアパートが手狭になった。

通勤時間を短くしたい。

親御さんの近くで暮らしたい。

こうした理由は、ご家族にとって大切な節目です。

そのタイミングは、不動産市場に合わせてくれるわけではありません。

だから私は、

「相場だけを見て判断しないでください。」

とお伝えしています。

住宅は、価格だけで選ぶものではありません。

その家でどんな毎日を過ごしたいのか。

どんな暮らしを実現したいのか。

そこまで考えて初めて、「自分たちにとって良い選択」が見えてくるのだと思います。

住宅価格や土地価格、住宅ローン金利は確かに気になります。

でも、それ以上に大切なのは、

「このタイミングで家を持つことが、ご家族にとって幸せにつながるかどうか。」

私は、その視点をこれからも大切にしながら、お客様のお手伝いをしていきたいと思っています。

まとめ

「家を買う人が減ると、不動産価格は下がるのでしょうか?」

今回のテーマに対する私の答えは、

「そう単純ではありません。」

です。

確かに、住宅ローン金利の上昇や住宅価格の高騰によって、住宅購入を慎重に考える方は増えています。

今後、価格を見直す物件も出てくるかもしれません。

しかし、不動産はスーパーの商品とは違います。

土地は増えません。

売主様にも事情があります。

そして、同じ静岡市でも地域によって市場の動きは大きく異なります。

だから、「買う人が減る=不動産価格が下がる」とは言い切れないのです。

私は日頃、お客様から

「今は買い時ですか?」

「もう少し待った方がいいですか?」

というご相談をよくいただきます。

そのたびに思うのは、住宅購入は相場だけで決めるものではないということです。

価格も大切です。

住宅ローン金利も大切です。

でも、それと同じくらい、ご家族のタイミングも大切です。

お子さんの入学。

結婚。

転勤。

親御さんとの同居。

それぞれのご家庭に、それぞれのタイミングがあります。

そのタイミングは、不動産市場が合わせてくれるわけではありません。

だからこそ私は、「今が買い時です」と急かすことも、「まだ待ちましょう」と決めつけることもしません。

まずは情報を集めること。

資金計画を立てること。

希望する地域の相場を知ること。

そして、ご家族で将来の暮らしについて話し合うこと。

そこから始めれば十分だと思っています。

住宅購入は、何千万円という大きな買い物です。

だから慎重になるのは当然です。

一方で、ニュースやインターネットの情報だけを見て判断してしまうと、本当に自分たちに合ったタイミングを見失ってしまうこともあります。

迷った時は、一人で悩み続ける必要はありません。

「まだ買うか決めていない。」

「まずは話だけ聞いてみたい。」

そのようなご相談も大歓迎です。

株式会社エステージでは、静岡市を中心に、お客様一人ひとりの状況に合わせた住宅購入のご相談を承っています。

購入を急がせることはありません。

今の市場がどうなっているのか。

ご希望のエリアはどのような状況なのか。

住宅ローンは無理のない返済計画になっているのか。

そうしたことを一緒に整理しながら、ご家族にとって納得できる住まい選びのお手伝いをしたいと考えています。

住宅を買うタイミングに「正解」はありません。

だからこそ、周りの情報に振り回されるのではなく、ご家族にとって一番良いタイミングを見つけていただければと思います。

お気軽にご相談ください。