不動産基礎知識
2025年04月07日

住宅の購入を決断できない理由とは?不安を解消するためのポイントを解説

住宅の購入を決断できない理由とは?不安を解消するためのポイントを解説

住宅の購入には数千万円単位の費用がかかります。住宅の購入が人生でもっとも大きな買い物になるケースも多く、なかなか購入を決断できない方も少なくありません。この記事では、住宅の購入を決断できないよくある理由や、住宅の購入に踏み切るコツ、そして購入にふさわしいタイミングを解説します。

住宅の購入を決断できないよくある理由

住宅の購入を決断できない理由は人によってさまざまです。そのなかでもよくある理由としては、次の5つを挙げられます。

<住宅の購入を決断できないよくある理由>
・住宅ローンを返済できるか不安
・ライフスタイルの変化に対応できるか不安
・「もっと良い物件があるのでは?」と考えてしまう
・近隣環境やご近所付き合いが不安
・信頼できる不動産会社・建築会社を選べるか不安

住宅ローンを返済できるか不安

住宅ローンの返済期間は30年以上といった長期におよぶケースが多いです。そのため「その間に転職や病気にかかって返済困難に陥らないだろうか」と不安を抱え、住宅の購入を決断できない方もいます。

ライフスタイルの変化に対応できるか不安

住宅の購入後には「結婚・出産」「転職・退職」「加齢による衰え」「両親との同居」など、さまざまな形でライフスタイルが変化します。住宅を購入すると、それらのライフスタイルの変化に対して柔軟に対応しにくくなる可能性があるため、決断を先送りする方も多いです。

「もっと良い物件があるのでは?」と考えてしまう

ある程度の希望条件を満たす物件は見つかっているものの、より良い物件が後から売り出されるのではないかと考えて、購入を見送る方もいます。購入を迷っている間に売れてしまい、後悔するケースも少なくないため、慎重になりすぎるのも考え物です。

近隣環境やご近所付き合いが不安

特に一戸建てを購入する場合は、近隣環境やご近所付き合いへの不安を感じやすいでしょう。周辺の開発状況によっては、将来的に日照が遮られるなどの問題が起こる可能性があります。

信頼できる不動産会社・建築会社を選べるか不安

不動産会社や建築会社に対する不安を抱える方もいます。「良くない住宅を押し売りされないだろうか」「欠陥住宅だったらどうしよう」などの心配をするケースです。

住宅の購入を決断できないときの対処法

住宅の購入を希望しているものの、思うように決断できないときの対処法は次の5つです。それぞれのポイントをご紹介します。

<住宅の購入を決断できないときの対処法>
・具体的な返済シミュレーションを行う
・将来のライフプランを整理し、購入時期を考える
・物件の優先順位を明確にし、譲れない条件を決める
・住宅購入の流れを理解し、不安を減らす
・「完璧な家はない」と考え、妥協点を見つける

具体的な返済シミュレーションを行う

住宅ローンに対する不安を抱えている場合は、具体的な返済シミュレーションを行いましょう。月々の収支を整理したり、将来のライフイベントで必要になるお金を計算に含めたりすると、無理なく返済できる金額がわかります。

将来のライフプランを整理し、購入時期を考える

将来のライフプランを想定し、住宅の最適な購入時期を考えましょう。ライフプランの具体例をいくつかピックアップします。

<ライフプランの具体例>
・転職や定年退職
・結婚や出産
・子どもの進学
・自動車の購入 など

例えば転職や子どもの進学を控えている場合は、勤務先や進学先の確定後に住宅を探し始めると、長く住み続けられる住宅を購入しやすいでしょう。

物件の優先順位を明確にし、譲れない条件を決める

すべての希望を満たす住宅を見つけるのは困難です。条件に優先順位をつけて「譲れない条件」と「妥協できる条件」を整理しましょう。譲れない条件を満たした住宅を購入すれば、将来的に後悔するリスクを減らせます。

住宅購入の流れを理解し、不安を減らす

住宅購入の流れを知っておくと、漠然とした不安を解消しやすいです。基本的な流れを見てみましょう。

<住宅購入の流れ>
① 物件の情報を収集する
② 不動産会社や建築会社に問い合わせる
③ 購入の申し込みを行う
④ 住宅ローンの事前審査を受ける
⑤ 重要事項説明を受けて売買契約を結び、手付金を支払う
⑥ 住宅ローンの本審査を受ける
⑦ 住宅ローンの融資を受けて残金を決済する
⑧ 引き渡し手続きを経て入居する

「完璧な家はない」と考え、妥協点を見つける

先述したとおり、完璧と感じられる家を見つけるのはほぼ不可能です。理想の住宅を待ち続けていると、いつまで経っても購入を決断できないため、妥協点を見つけることも意識しましょう。

住宅購入の決断を後押しするタイミング

住宅の購入に適しているタイミングは次の4つです。以下の状況に置かれている場合は、住宅の購入を検討すると良いでしょう。

<住宅購入の決断を後押しするタイミング>
・結婚や出産などのライフイベント
・子どもの進学や独立に伴う住み替え
・金利が低く住宅ローンの返済額を減らせるタイミング・賃貸と持ち家のメリット・デメリットを比較する

結婚や出産などのライフイベント

大きなライフイベントが発生したタイミングは住宅の購入に適しています。例えば結婚や出産で家族構成が変わったタイミングなら、今後の生活に最適な間取りの住宅を購入しやすいでしょう。

子どもの進学や独立に伴う住み替え

子どもの進学や独立により住み替えるときも、住宅の購入に適したタイミングです。子どもが通学しやすい立地の住宅や、夫婦で暮らしやすい手ごろな広さの住宅を選びやすくなります。

金利が低く住宅ローンの返済額を減らせるタイミング

住宅ローンの金利が低いタイミングを選ぶと、総返済額を抑えられるためお得です。現在は日銀による低金利政策が続いているため、住宅の購入に適したタイミングといえます。

賃貸と持ち家のメリット・デメリットを比較する

賃貸と持ち家のメリット・デメリットを比較して、持ち家のメリットが大きいと感じた場合は、購入を決断すると良いでしょう。

【賃貸と持ち家の比較表】

賃貸 持ち家
メリット ・住宅ローンの借り入れがない
・固定資産税がかからない
・設備の修繕費を負担せずに済む
・住み替えがしやすい ・将来的に資産になる
・住み替えがしやすい ・将来的に資産になる
・リフォームや建て替えがしやすい
・子や孫に資産を残せる
・住宅ローン控除を適用できる
・団体信用生命保険に加入できる
デメリット ・毎月家賃を支払うことになる
・資産にはならない
・高齢者は入居審査に通りにくい
・退去時には原状回復が必要になる
・リフォームやペットとの同居が制限される
・固定資産税や火災保険料がかかる
・売りたいときに売れるとは限らない
・修繕費用を自己負担する必要がある
・住み替えが容易とはいえなし
・マンションは管理費や積立金がかかる

 

迷ったら専門家に相談するのも一つの手

住宅を購入するべきか迷ったら、専門家や周囲の人々への相談も検討しましょう。

<専門家などへの相談例>
・ファイナンシャルプランナーに資金計画を相談する
・不動産会社や住宅ローンの専門家に相談する
・実際に家を購入した人の成功事例や失敗事例を参考にする

専門知識や実体験を交えたアドバイスを受けると、住宅を購入すると良いかどうかを判断しやすくなります。

まとめ

住宅の購入を決断できない理由として多いのは「住宅ローンの返済に対する不安」などです。具体的な返済シミュレーションを行ったり、物件の優先順位を明確にしたりすると、住宅の購入を決断しやすいでしょう。なお、金利が低い現在は、住宅の購入に適したタイミングといえます。

「株式会社エステージ」は、静岡市周辺で不動産に関するスペシャリストです。不動産売却から買取、査定、空き家管理まで幅広く対応しており、今回のような住宅購入を決断できないという方も、お気持ちに寄り添った対応を心がけております。皆様のご相談をお待ちしております。