空き家を高く買取ってもらう方法は?買取相場や買取のメリット・デメリットも解説
空き家を所有している方は、空き家を早く現金化できる買取を検討している方も多いでしょう。しかし、買取は仲介を入れる一般的な不動産売却より売却価格が安くなりがちなので、少しでも高く買取ってもらいたいものです。
そこで今回は、空き家を高く買取ってもらう方法や、買取相場、買取のメリット・デメリットも解説します。
空き家の買取とは?仲介との違いと仕組みを解説
空き家の買取とは、不動産会社に直接空き家を買取ってもらう方法です。
仲介は不動産会社が売主と買主の間に入って手続きの仲介を果たしますが、買取は売主が不動産会社と直接やり取りします。そのため、買取は仲介のように買主が現れるのを待つ必要がなく、依頼をすればすぐに空き家を現金化できる点が特徴です。
ただし、不動産会社は買取った空き家をリフォームして売り出すので、リフォーム費用を補うために、空き家の買取り価格は仲介で売却するより5~8割安くなります。
「買取保証」という選択肢も
買取保証とは、はじめに仲介で空き家を売り出し、一定期間のうちに買主が見つからなければ、不動産会社が空き家を買取ってくれるシステムです。
「空き家の売却をそこまで急いでいない」「買取と仲介で迷っている」という方は、買取保証という選択肢も検討してみましょう。
空き家を高く買取ってもらう4つの方法
買取は仲介より売却価格が5~8割安くなると解説しましたが、以下4つの方法を試すと、空き家の買取り価格を高くできる可能性があります。
■空き家を高く買取ってもらう方法
不要なものは処分しておく
空き家の買取相場を把握しておく
空き家の買取が得意な業者へ依頼する
ハウスクリーニングを依頼する
1つずつ解説していきましょう。
不要なものは処分しておく
買取を依頼すると、室内に置いてある家具や家電も不動産会社がまとめて処分してくれます。処分費用が別途徴収されることはありませんが、処分費用は買取価格から差し引かれるので、室内に不要なものがあるほど買取り価格は下がってしまいます。
そのため、少しでも空き家を高く買取ってもらうためには、不要品をご自身で処分しておく方法がおすすめです。
空き家の買取相場を把握しておく
空き家の買取価格は不動産会社によってまちまちです。不動産会社のなかには相場より大幅に安い価格を提示してくる場合もあるので、安く買取られないためにも、空き家の買取相場を把握しておきましょう。
買取相場を把握したい場合は、空き家を仲介で売却した場合の買取価格を複数の不動産会社に依頼する方法がおすすめです。
買取価格は一般的な買取価格の5~8割減になるので、仲介での買取価格がわかれば、簡単な計算で空き家の買取相場を算出できます。
空き家の買取が得意な業者へ依頼する
空き家の買取が得意な業者は、空き家を高く売るためのノウハウを持っているため、空き家を高く買取ってくれる可能性が高いです。
空き家の買取が得意かどうかは、各不動産会社のホームページで買取実績を確認するとわかります。また、空き家の買取に特化している旨がホームページに記載されている不動産会社も、空き家の買取が得意といえます。
ハウスクリーニングを依頼する
空き家の状態が良く、大型リフォームをしなくても居住できるような場合は、ハウスクリーニングをしてから買取依頼を出してみましょう。
この場合、不動産会社は空き家を売り出す前のハウスクリーニング代を節約できるため、そのぶん空き家を高く買取ってくれる可能性が高いです。
空き家を買取してもらうメリット・デメリット
空き家の買取には、以下のメリットがあります。
■空き家買取のメリット
空き家をすぐに現金化できる
契約不適合責任を問われる可能性が低い
仲介手数料がかからない
空き家の買取は不動産会社に売却するので、買主が現れるのを待つ必要がありません。そのため、空き家を買取に出すと、すぐに現金化できます。
また、空き家は買取られたあと基本的にリノベーションや建て替えをして再販されるので、売主は契約不適合責任を問われる可能性が低いです。契約不適合責任を問われると、損害賠償請求や契約解除を言い渡されるケースもあるため、このリスクを大幅に軽減できる点は大きなメリットといえます。
そのほか、空き家の買取は不動産会社と直接取引するので、仲介手数料がかからない点もメリットです。
一方、空き家の買取には以下のデメリットもあります。
■空き家買取のデメリット
売却価格が仲介より安い
再販が難しい空き家は買取ってもらえない可能性がある
空き家の買取は、仲介より売却価格が安くなる点は大きなデメリットです。ただし、買取依頼を出す前に「空き家を高く買取ってもらう4つの方法」でご紹介した方法を実践しておくと、少しでも高く買取ってもらえる可能性が上がります。
また、再販が難しいほど状態の悪い空き家だと、買取ってもらえない可能性がある点もデメリットです。しかし、1社に買取を断られたとしても、ほかの不動産会社なら買取ってくれる可能性があるので、買取を断られた場合はほかの不動産会社へ相談してみましょう。
空き家買取の具体的な流れ
空き家買取の手順は、以下のとおりです。
1. 複数の不動産会社に買取査定を依頼する
2. 売買契約を締結する
3. 空き家を引き渡し、代金を受け取る
1つずつ手順内容を確認していきましょう。
①複数の不動産会社に買取査定を依頼する
空き家を買取ってくれるかどうか、また、空き家の買取価格がいくらになるかは、不動産会社によって異なります。そのため、まずは複数の不動産会社に買取査定を依頼し、条件にマッチする不動産会社を見つけましょう。
②売買契約を締結する
条件にマッチする不動産会社が見つかったら、売買家約を締結しましょう。
空き家の買取は不動産会社と直接行いますが、仲介同様、実印や複数の書類提出が必要です。中には事前に取得しておかなければならない書類もあるので、早めに準備をしておきましょう。
③空き家を引き渡し、代金を受け取る
売買家約を締結したあとは、空き家を引き渡し、売却代金を不動産会社から受け取ります。
仲介だと、空き家の明け渡しと代金受け取りまで1~2ヶ月かかるケースもありますが、買取は売買契約の締結当日に引き渡しと決済を終えることも可能です。このように、すぐに現金化できる点は、買取の大きなメリットといえます。
空き家は早期買取がおすすめ
空き家は長年放置していると、行政から特定空家や管理不全空家に指定され、固定資産税や都市計画税が増額されてしまいます。
また、マイホームは空き家になってから3年後の12月31日までに売却すると、3,000万円特別控除の特例を受けられるので、その点でも早く買取に出したほうが良いです。この特例が適用されると、譲渡所得が最大3,000万円まで控除されるため、納税額を大幅に節約できます。
まとめ
空き家を所有している方は、売却前に以下の方法を試しておくと、少しでも高く売却できます。
■空き家を高く買取ってもらう方法
不要なものは処分しておく
空き家の買取相場を把握しておく
空き家の買取が得意な業者へ依頼する
ハウスクリーニングを依頼する
空き家は仲介より売却価格が5~8割安くなってしまうので、できることはすべて試しておきましょう。
また、空き家は人が住まなくなってから3年後の12月31日までに売却しなければ、税金が高くなってしまうため、空き家を所有している方は早めに買取を依頼するのがおすすめです。
静岡市周辺で不動産のお悩みなら、「株式会社エステージ」にお任せください。不動産売却・買取・査定・空き家管理など、不動産関係をトータルワンストップで対応可能です。空き家の買取に関するご相談も柔軟に対応いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。