買った時より高く売れる家の特徴とは?高く売るための戦略や注意点を解説
買った時より高く売れる家の特徴とは?高く売るための戦略や注意点を解説
近年は不動産価格の上昇が続いていることもあり、家が買った時より高く売れるケースも珍しくなくなりました。それでは、買った時より高く売れる家にはどのような特徴があるのでしょうか。この記事では、できるだけ高く家を売るポイントや、買った時より高く売れる家の注意点などを解説します。
買った時より高く売れる家が備える3つの特徴
買った時より高く売れる家には、以下のような3つの特徴があります。それぞれのポイントを見てみましょう。
<買った時より高く売れる家が備える3つの特徴>
・築年数が浅い
・人気・再開発予定・地価上昇中のエリアにある
・リフォームやリノベーションが施されている
築年数が浅い
築5年以内などの、いわゆる「築浅物件」は高く売りやすいです。建物は経年劣化により、時間が経つほど価値が下がるため、築年数が1年でも浅いほうが高く売れます。特に新築の購入後に売却の検討を始めた場合は、早めに売却を決断すると良いでしょう。
人気・再開発予定・地価上昇中のエリアにある
以下のように、買主から注目されやすいエリアにある家は高く売れる可能性が高いです。
<買主から注目されるエリア>
・「住みたい街」として取り上げられる人気エリア
・再開発の計画により生活の利便性が高まるエリア
・地価の上昇が続くエリア
物件本体の価値だけでなく、物件の周辺環境も売却価格に影響を及ぼします。
リフォームやリノベーションが施されている
リフォームやリノベーションが完了しており、内装が新築同様の家も高く売りやすいです。先述したような、買主からの注目が高い立地にある場合は、買った時より高く売れる可能性もあるでしょう。
買ったばかりの家を売る理由とは
多くの方は、今後数十年にわたり住み続けることを想定して家を購入します。そのため「なぜ買ったばかりの家を売るのだろうか」と疑問を抱えている方もいるかもしれません。買ったばかりの家が売られる理由は、主に次の5つです。
<買ったばかりの家を売る理由>
・転職などでライフスタイルが大きく変化した
・住宅ローンの返済が難しくなった
・実際に住んでみて近隣環境に不満を持った
・部屋の広さや間取りが生活に合わなかった
・離婚などにより家族構成が変わった
先述したように、家の資産価値は築年数が古くなるにつれて減っていきます。上記のような事情を抱えて住みにくくなった場合は、できるだけ早く売却を決断しましょう。
買った時より高く家を売るための5つのポイント
買った時より高く売れる家にするために重要なポイントは次の5つです。それぞれをわかりやすく解説します。
<買った時より高く家を売るための5つのポイント>
・売却のタイミングを見極める
・適正な市場相場を把握する
・複数の不動産会社に査定を依頼する
・信頼できる不動産会社を選ぶ
・内覧時の印象を良くする
売却のタイミングを見極める
買った時より高く売れる家にするために重要なのは、売却の時期を見極めることです。先述したように、築浅のうちに売り出すことに加えて、物件が注目されやすいタイミングを逃さずに売り出しましょう。
例えば3月や9月といった、新生活が始まる時期や転勤の時期は、不動産市場が活性化されるため高く売りやすいです。
適正な市場相場を把握する
家を売る前に、周辺の売却相場を調べて、適正な市場相場を把握しましょう。市場相場を知っておくと、不動産会社が提示した査定額が妥当な金額か判断しやすくなり、割安で売却して損をするリスクが低くなります。
複数の不動産会社に査定を依頼する
不動産査定は2~3社に依頼しましょう。査定ポイントは不動産会社によって異なり、提示額に数百万円単位の誤差が出る場合があるためです。
ただし、査定額が相場と比べて高すぎる場合は注意しなければなりません。売主と契約するために、その金額では売却できないことをわかっていながら査定額を提示している可能性があります。この場合、売出後に値下げをしなければ売却を見込めません。
信頼できる不動産会社を選ぶ
不動産会社によっては「早く売るために安く売り出そう」と考える場合があります。それでは、買った時より高く売れる家にはなりません。口コミなども確認しながら、家を高く売るノウハウや技術を持つ、信頼できる不動産会社を選びましょう。
内覧時の印象を良くする
以下の方法により内覧時の印象を良くすると、周辺相場よりやや高くても売却しやすくなります。
<内覧時の印象を良くする方法>
・水回りや玄関などを掃除してきれいにしておく
・カーテンを開けたり、照明をつけたりして、室内を明るく見せる
・破損した箇所はあらかじめ修繕しておく
・ホームステージングを行い、モデルルームのように見せる
買った時より高く売れる家の5つの注意点
買った時より高く売れる家には、以下のような注意点があります。売却後のトラブルを避けるために、売却活動を始める前に確認しておきましょう。
<買った時より高く売れる家の5つの注意点>
・売却益が出ると「譲渡所得税」がかかる
・売却には高額な諸費用がかかる可能性がある
・3,000万円特別控除を適用すると住み替え先で住宅ローン控除を適用できない
・住宅ローンを完済しなければ売却ができない
・売却理由を明確にしておく
売却益が出ると「譲渡所得税」がかかる
家を売って出た利益のことを「譲渡所得」といいます。譲渡所得には「譲渡所得税」と呼ばれる税金がかかるため注意しましょう。譲渡所得の計算方法は次のとおりです。
<譲渡所得の計算方法>
・譲渡価額(売却した金額)-取得費(土地や建物の購入額)-譲渡費用(仲介手数料など)
また、譲渡所得税の税率は、不動産の所有期間によって変わります。
【譲渡所得税の税率】
種類 | 所有期間 | 税率 |
---|---|---|
短期譲渡所得 | 5年未満 | 39% |
長期譲渡所得 | 5年以上 | 20% |
所有期間が5年未満の家は、買った時より高く売れる確率がより高まりますが、その代わりに高額な譲渡所得税がかかりやすくなるため注意しましょう。
売却には高額な諸費用がかかる可能性がある
売却時には、先述した譲渡所得税のほか、以下のような諸費用がかかります。
<売却時にかかる主な諸費用>
・仲介手数料
・印紙税
・住宅ローン返済手数料
・登記費用
・引っ越し費用 など
売却後に大きな買い物を控えている場合は、想定外の諸費用が発生すると、その後の資金計画が破綻してしまいます。あらかじめ諸費用の目安を計算しておきましょう。
3,000万円特別控除を適用すると住み替え先で住宅ローン控除を適用できない
自宅や相続した空き家を売却する場合は、先述した譲渡所得から3,000万円を控除できる可能性があります。ただし、3,000万円特別控除を適用すると、住み替え先では住宅ローン控除を適用できません。どちらかひとつの控除を選ぶ必要があるため、どちらを選ぶと得になるのか計算しておきましょう。
住宅ローンを完済しなければ売却ができない
住宅ローンが残っている家には、金融機関が設けた抵当権(不動産を差し押さえて売却する権利)が付帯しています。そのため、住宅ローンを完済して抵当権を外さなければ、売却が成立しません。
売却益や預貯金を使って住宅ローンを完済できない場合は、金融機関と交渉して「任意売却」を行いましょう。住み替えを予定している場合は、住宅ローン残債を新居の住宅ローンと合算する「住み替えローン」を利用する方法も有効です。
売却理由を明確にしておく
家を高く売るために、売却理由を明確にしておきましょう。特に買ったばかりの家を売却する場合、買主は売却理由を気にする傾向があります。「大きなトラブルがあったのではないか」と警戒するためです。
売却理由がネガティブな場合は高く売りにくくなるため、できるだけポジティブな売却理由に言い換えることをおすすめします。例えば離婚が原因の場合は「家族構成が変わったため」と言い換えると、ネガティブなイメージを持たれにくいでしょう。
まとめ
買った時より高く売れる家には「築年数が浅い」「人気エリアにある」などの特徴があります。売却のタイミングを見極めたり、信頼できる不動産会社を選んだりすることが、買った時より高く家を売るためのポイントです。また、売却にあたっては、諸費用を計算するなどの注意点も確認しておきましょう。
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